実際に使えるスキルの習得を目指します
「ABA」というと、机上での課題をやらせる訓練のイメージが強いのでしょうか?「どうせ机上ではできても、日常生活では使えないんでしょ(般化しないんでしょ)?」と言う様な批判を時々耳にします。それは、うまく般化が計画されなかった(うまくABAを使いこなせなかった)結果であり、療育当初から上手に般化を療育に組み込んで行けば、そういった結果は防ぐ事ができると考えられます。
私どもの行う療育や相談では、ディスクリート・トライアルやPRTなどの特定の方法に限定せずに、ABAの分野において行われる様々な研究結果を取り入れ、しかしABAの理論を使った分析に忠実に従いながら行動を改善させていきます。せっかく教えたスキルも、日常生活に使えなければ意味がありません。ですから、できるだけ使えるように始めからデザインし、使えなければ使える様に方法を改善していくことを大切にします。また、行動を教えるだけでなく、子どもの動機をうまく操作(MO)し、好きな事(強化子)や興味の範囲を増やしていくことにも重点を置きます。
私どものセラピーは、なるべく将来自然な形で学んで行けるよう、あまりABAを知らない先生からでも教えて頂けるよう、療育の初めからできるだけ定型発達の子どもに行う教育とあまり大きく違わなく(自然な教育っぽく見える)見せようとデザインします。自然に流れている、ただ楽しんでいるかのような教育に、ABAの手法を散りばめているのです。